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演技の基本:言葉をはっきり
舞台でも映像でも、たとえマイクがあったとしても、
言葉ははっきりしゃべります!
どんなにナチュラルな芝居でも、
言葉を届けます。
え?それじゃ芝居くさくなってナチュラルじゃなくなっちゃうんじゃない?
はい。なんの訓練も受けずに、ただ言葉をはっきり聞かせるつもりで喋るだけだと、芝居臭くなります。
それは素人のやること。
職業として演じる人をやるならば、言葉はどんなにぶっきらぼうでぶつぶつ喋るような人を演じても、観客に言葉が伝わるように、さまざまな技術を磨いていくのです。
だから職業俳優は、本当に大変なのです。
みんな、軽く考えすぎ。
スタートは、楽しんで演じる、安心してぶつぶつ言う。
それで、いいのよ。
でもギャラをいただくのであれば、もうそれはプロフェッション(職業)だから。
その時点で、自分が発するセリフの言葉について
もっとアーティストでなくてはならない。
子供の絵と、ピカソの絵との対比のようなもの。
訓練されていないでこれが自然だと言い張る「自称俳優」はただの技術なしの素人。訓練を受けていない子供。感性があるのは素晴らしいけど、それだけじゃダメ。
感性があって、かつ、技術があって、だから、和物から実験劇からシェイクスピアからジロドゥやサルトルのような哲学系まで全部できるようになる。
ことばの大事さにもっともっと気がつこう!
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