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アレクサンダー・テクニック

アレクサンダーとは

アレクサンダーとは、F. Matthias Alexander。

19世期末から20世紀初頭に活躍した、オーストラリア出身の俳優です。

かれは、舞台で突然声が出なくなったのをきっかけに、アレクサンダー・テクニックを編み出しました。

自覚していない、微かな無理が、緊張する舞台の上では、身体を痛めてしまいかねない。

だから、無理のない、身体の仕組みに沿った、効率的かつ効果的で、リラックスした状態で極限の演技・演奏をできるようになろう。

という趣旨のテクニックです。

Amazonで調べてみるとわかりますが、どうやら一般的には、音楽家のための書籍が多いようです。

が、これは、正真正銘、俳優が、発声と演技のために考え出したテクニックなのです。

テクニックの詳細は、『英国の演技術』にも掲載しています。

ほかに国際ライブインタラクション研究所からのおすすめは:

音楽家ならだれでも知っておきたいからだのこと

音楽家ならだれでも知っておきたい呼吸のこと

アレクサンダー・テクニーク(著者 小野ひとみ)

アレクサンダー・テクニックについての書籍はたくさん出ていますので、ぜひ調べてみてください。

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アレクサンダー・テクニック

2週間で驚くほど身体能力が上がった、嘘のようなホントの話:はじめ

こんにちは、国際ライブインタラクション研究所、所長の三輪えり花です。

わたしが英国王立演劇学校 RADA のワークショップの通訳を2週間したところ、身体能力がものすごく上がった話をお伝えしたいと思います。
三回の連載です。

この連載はじめ
この連載中編
この連載完結編

これを聞けば、なるほど、2週間ってそんなに変化をもたらすのか!と驚くでしょうし、2週間でいいなら、と、演技の基礎訓練もやる気になると思います。

ことの発端からお話しします。

日本のプロの俳優たちの演技スキルの参考に、英国王立演劇学校(RADA)の校長、発声の先生、そして身体の先生が初めて日本にやってきたのは1993年。わたしのその第一回から最後の20年目まで、ずっと通訳を努めてきました。

第一回の通訳のときは、RADAの校長のMr ニコラス・バーターがお一人で来日。シェイクスピアの演技術を2週間の約束で教えにきました。

1993年の夏のことです。
(この一連のワークショップの内容は『英国の演技術』にまとめました)
英国の演技術

その直後、1993年の冬には、アメリカからの演出家夫婦がアメリカ式の演技術のワークショップを2週間、開催しに来日しました。

わたしはその通訳も務めたのですが、1週間も経った頃、声が枯れてしまいました。

風邪かしら?

そのアメリカン夫婦はよく知っている間柄でしたから、緊張もしませんでしたし、とてもスムーズに通訳できていたと思います。

2週間目は、一切声が出なくなってしまって、でも熱もないし咳も出ないし、鼻水も大丈夫ですし、変な風邪だと思いつつ、俳優たちには申し訳ないことでしたが、通訳できるのは私しかいませんでしたし、とにかく、ヒューヒューの声で通訳を終えました。

ワークショップも終わり、年が明ける頃には声も元どおり。
ほんとうに不思議な風邪でした。

そして次の夏、1994年、再びRADAが来日。今度は、校長のニコラスさんだけではなく、身体訓練のヘッドコーチである Mr イラン・レイシェルも伴っての来日。


これが人生を変える出会いになるとは、思いもよりませんでした。
つづく・・・

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アレクサンダー・テクニック

たった2週間で驚くほど身体能力が上がった嘘のようなホントの話:中編

こんにちは、国際ライブインタラクション研究所所長の三輪えり花です。
2週間で驚くほど身体能力が上がった話を三回の連載でお届けしています。
この連載はじめ
この連載中編
この連載完結編

前回は、1993年の冬に2週間の通訳をしている最中、1週間で声が出なくなり、残りの1週間をひそひそ声だけで通訳した残念な話をしました。

そして1994年の夏、英国王立演劇学校(RADA)の英国外(東京)での二回目のワークショップには、校長ニコラス・バーターだけではなく、身体表現コーチのイラン・レイシェルがやってきました。(敬称略)

このイランとの出会いで私の人生は大きく大きく変わることとなったのです。

という話をいたします。

イラン・レイシェルは、アレクサンダー・テクニックの指導者です。FMアレクサンダーから直接教えを受けた数少ない貴重な国宝のような人です。

アレクサンダーとは

バーター先生は、1年目のワークショップのあと、日本の俳優には身体への意識が足りないことを見抜き、2年目があるならどうしても身体表現の先生が必要だと力説し、プロデューサーを説得しました。それでレイシェル先生の来日が叶ったのです。

イラン・レイシェルの身体表現のクラスは、寝っ転がってゆらゆらしたり深呼吸に入ったり、そして、とてもスロー。

あとは動物や雲や植物の写真を見て、
「何に気がつきましたか?」。

何の役に立つの? 
こんなにスローでは、お金を払ってきた人たちは、ただ遊ぶだけにお金を払ったんじゃない、と怒りだすのではないかとハラハラしたくらいです。

そんなことが最初の1週間。
2週間目の月曜日に彼は、FMアレクサンダーという人の話を始めました。

アレクサンダーについてはこちら

「アレクサンダーは、体の微妙なバランスが悪いと声がいともあっけなく出せなくなることを発見したんですね」

わたし、ハッとしました。

半年前の冬、緊張もしていないのに、風邪でもないのに声が出なくなったのは、私の立ち方のせいだったのではないか、と。
そういえば、わたし、大学に入るときに左足首にヒビを入れてから、ずっと右足体重でした。

それで、いくら緊張していないと自分では思っていても、やはり通訳(わたしの場合、ほぼ同時通訳で、しかも芝居の稽古なので5時間ぶっ続けです。休憩時間はスタッフとの通訳もありますし)という、瞬間的にあらゆる脳と記憶と想像力を働かせなくてはならない作業では、自ずと、癖のある立ち方になってしまうのでは?

右足体重で、意識が言葉の作業に集中しているから、ボディが完全に疎かになっていれば・・・

はい、アレクサンダーが声が出なくなった時と、ほぼ同じ原因で、声帯に負担がかかっていたのです!!

これがわかってから、自分の体にもっと意識を向けるようになりました。

イラン・レイシェルは私に、
通訳しながら一緒にやりなさい、
一緒にやれば体験として理解できるから、
と勧めてくれました。

それでこの3週間、アレクサンダー直伝のアレクサンダー・テクニックをわたしは一緒にやりながら通訳し続けたわけです。

「病気でもないのにどこかに不調があるのは、頭から首にかけてのながれがどこかでじゃまされているからです」

そうか!

で、たしかにその通りになったのです、わたしの場合。

こう見えて、私は物凄い運動音痴で・・・
つづく(笑)

【今日のライブインタラクション】
頭がどこにあるか、意識してみよう。

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アレクサンダー・テクニック 日本語記事

たった2週間で身体能力が驚くほど上がった、嘘のようなホントの話:完結編

こんにちは。
国際ライブインタラクション研究所の所長、三輪えり花です。
2週間で驚くほど身体能力が上がった話を三回の連載でお届けしています。
この連載はじめ
この連載中編
この連載完結編

アレクサンダー本人直伝の先生に習ったアレクサンダー・テクニックで、わたしの何が変わったのか。

こう見えて、私は物凄い運動音痴で・・・

ええ、本当にです。

体育は5段階評価の1。
筆記試験が良かったので、成績表は3で済みましたが・・・

近所のラジオ体操に行っても、母にさえ「変なのー」と笑われるくらい。

ドッヂボールは一番最初に当てられるし、
バスケットボールは顔で受けて鼻を折るし、
かけっこは、もさもさどさどさ、と常にビリ。

ダンスの振り付けなども全く入ってこない。
右と左がわからなくなってしまう。
リズム感がない。
まったくついていけない。

基本的な体力もなく、1週間の半分くらいは具合が悪くなって保健室で横になっていました。

食も細くて、給食は三分の1くらいしか食べられません。
たとえ大好きなアイスクリームも、一口か二口で、もう食べられなくなってしまうのです。

走る、ボール、動く、全部だめ。
そしてすぐにヘタれる。

クラスの競技大会は私が足を引っ張るので、そりゃ嫌われるわけですよね。

こんなわけですから、私は動く活動はできないと思っていました。

それが・・・

イラン・レイシェルのアレクサンダー・テクニックを受け、彼の身体訓練の授業を通訳しながら、一緒に動いてみながらの2週間は、あっという間でした。

そして秋が来て、9月の演劇学校の授業が始まり、わたしはクラスで教え始めて、自分の感覚がガラリと変わっているのに気がつきました。

!!!!
思った通りに、体が動く・・・
!!!!

びっくりマークが止まりません。

なんかね、脳内神経と、身体の筋肉が、つながった!という感じなのです。

これは、できる人にはわからない感覚だろうと思います。
あと、そうなったことがない人にもわからないと思います。

が、
ほんとうにそんな感じ。

たとえば、ボールゲーム。

室内を走りながらボールを次々に渡していくゲームで、そこにセリフを加えたりして相手とのライブインタラクション能力を培うものです。

このボールが、受け取れるようになっていました。

つまり、ボールの軌跡を受け取る時まで見ていられるようになっていたわけです。
速さを測り、ジャンプしてとるか下で受けるか、などを瞬時に判断してそちらへ体が動くようになっていたわけです。

それから、狙ったところに投げられるようになっていました。

つまり、ボールの軌跡と強さを瞬時に脳内で計算して、指と手首をどこに向ければ意図する方向へいくかも瞬時に調整できるようになっていたのです。

なんか、もう、すごくないですか?

闇雲に特訓したのではなく、動きながら通訳していただけですよ。

これも最初の1週間で静かにゆっくりと自分の体の部分部分に意識を向けたことと、そのあとで、アレクサンダー・テクニックの基本のいくつかを毎日繰り返し、仕組みを理解していくことで、できるようになっていたのです。

本当に驚きです。

閉じていた受信装置と発信装置が一気に動き出したよう。
わたしの人生はここで、本当の意味で始まったと言える。

私は、そう思います。

あなたは、ご自分の身体能力について、どんな気持ちを持っていますか?

【遊び心でライブインタラクション】
なにか身体運動をしてみよう。
お手玉でも、テニスの壁打ちでも。