基礎レッスン3:ヒューマンネイチャー(人間の行動原則)を知る

レッスン3 ヒューマンネイチャー

ヒューマンネイチャーは、人間の行動原則のこと。

レッスン1の時のエクササイズを覚えていますか?

「人間と人間以外の動物の違いはなんだと思いますか」

でした。

みなさんの答えはなんだったでしょうか?

私は、基本的に「同じ」だと思っています。

優しくされたら嬉しい。

攻撃されたら攻撃し返すか、恨む。

どんな人でもこうでしょう。

忍耐力や人間力を培ってきた人は、ネガティブな反応を抑える力が強いのです。

でもそんな仙人のような人はまれ。

だから、一般的な行動原則をまず認識しましょう。

経験としてご存知なものも多いと思いますが、きちんと整理することで、それを武器として使えるようになります。

俳優なら、台本を読んだ時点で、次の登場人物の反応を想像することができるようになるでしょう。

教育者・指導者なら、何をすれば相手が気持ちよく動いてくれるかを体系的に組み立てることができるようになるでしょう。

まず、日常の私たちが、普段、どれくらいヒューマンネイチャーに気づいているか、チェックしましょう。

エクササイズ 5

X1 普通の人は、こういうことをされたら嬉しいだろう、という状況をいくつか挙げましょう。

X2 普通の人は、こういうことをされたら怒るだろう、という状況をいくつか挙げましょう。

次は、プロの俳優向けのエクササイズです。

が、ビジネスや教育の場面にも通用するので、ちょっとやってみましょう。

エクササイズ6

X 登場人物Aがバカにされる場面があるとします。けれど、Aはニコニコと軽く受け流したとします。この場合、Aの内面にはどんなことが起きているでしょう?

Aは、バカにされたことに全く気がつかなかったのでしょうか。

それとも、バカにされて内心はとても腹が立っているのに軽く受け流したのでしょうか。

考えない俳優の場合は、「ただニコニコする」と指示されているアクションだけを演じてしまいがちです。

けれど、こうして、本当はどうなんだろう?と考えることで、演技に深みが出てくるのです。

ニコニコすることを練習するのが演技ではなく、どんな心理で、ニコニコしているのか、を追求することが演技の本質なのです。

いかがですか?

教育やビジネスの現場なら、あいつ、バカにされてもニコニコしやがって、と思うだけだったのが、本当はどんな気持ちでいるのか、想像し始めるあなたが生まれますね。そして、それを元にした新たな対応や反応が引き起こされてくるはずです。

それが、ライブインタラクションです。

ヒューマンネイチャーをよく知ることで、様々な状況に対応することができるようになります。

ヒューマンネイチャーは、普段から周りの人たちをよく観察することで培われます。

では、このセクション最後のエクササイズをやってみましょう。

エクササイズ7

あなたなりのヒューマンネイチャー表を作りましょう。

周りを観察したり、ご自分がとってしまった思わぬ行動などから、これが行動原則かなあ、という感じで書き出していってくださいね。

一気に表にするのは大変なので、あなたの気付いたヒューマンネイチャーをぜひ、このページのコメント欄に記入してください。

ちなみに、ヒューマンネイチャーは、あくまでも「原則」です。

本能的な反応、と言ってもいいでしょう。

ですから、育ちや経験によって、それらの本能的な反応を押さえ込んでしまう人もいます。

褒められても「そんなことない」と否定してしまうのは日本人の特性です。

でも、心の中をしっかり観察すれば、褒められて嬉しくない人はいないことがわかるでしょう。

私たちは日本人として、褒められても嬉しそうにしてはいけない、と小さな頃から育てられてきてしまっているだけなのです。

奥深いヒューマンネイチャー表ができると良いですね!

コメントをお待ちしています。
Laugh, Love, Live!

三輪えり花


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